THRONES

画像をクリックするとamazon.co.jpの該当アルバム・コーナーに飛びます。



ALRAUNE
(1996 / The Communion Label COMM42)
gloom rock

EARTH〜MELVINSと渡り歩いたベーシスト、ジョー・プレストンの新プロジェクトによる初のフルレンス・アルバム。
MELVINS時代に発表したソロ作『JOE PRESTON』と較べるとずっとロック路線を取っており、古巣MELVINSを思わせる曲も多い。
全編轟音ギターがフィーチュアされているが、狂気が外に向かうのでなく内に篭もるあたりがMELVINSとは異なっているかも。
苦悶にもだえながら聴きたいアルバムだ。
MELVINSファンならば新品で押さえても損はないような気がする。但し10分オーバーの曲が3曲もあるのでヨロシク。

(02/07/04)
★★★★★ ★★★



Reddleman b/w Algol
(1996 / Punk In My Vitamins PIMV04)
gloom rock

THRONES単独としては1枚目の7"。
「Reddleman」は最初ヘヴィ・メタル風に始まるが、エフェクトを通したヴォーカルが変な感じ。
「Algol」はエレクトリック弾き語りに奇妙にふにゃふにゃしたヴォーカルがかぶる曲。気付けば後半ドローンっぽくなっていく。
どちらも既存の音楽スタイルを壊す、ストレンジ・テイストの曲だが、2曲のみではインパクト不足。
現在、両曲とも『DAY LATE, DOLLAR SHORT』で聴くことが出来るので、その一部として聴くのがベストかも。

(05/09/30)
★★★★★ ★★



Senex b/w Silvery Colorado
(1996 / Soda Girl Records SG-02)
gloom rock

THRONES単独としては2枚目の7"。
A面「Senex」はマシンっぽい規則的なリズムから始まり、後半突如スローなスラッジ・リフとフィードバックが始まって死ぬ。
B面「Silvery Colorado」はエレクトロニクス風のバックにエフェクトをかけたやる気なさげなヴォーカルが乗るナンバー。
現在、両曲とも『DAY LATE, DOLLAR SHORT』で聴くことが出来る。

(03/05/25)
★★★★★ ★★



The Suckling b/w Young Savage
(1996 / Kill Rock Stars KRS241)
gloom sludge

オーソドックスさと意外性が交錯する7"。 A面は演奏・ヴォーカル共にスラッジしながらエフェクトが効果的なナンバー。
B面はULTRAVOX!のカヴァーというあたりに驚かされるが、かなりオリジナルに忠実なアレンジというあたりにもびっくり。
この意外性を楽しむには、ひとまずアルバムを先に押さえて聴きこんでおきたいところ。
「Young Savage」は『Kill Rock Stars』レーベルのコンピレーション『SOME SONGS』にも収録されており、CDで聴くことが出来る。
現在、両曲とも『DAY LATE, DOLLAR SHORT』で聴くことが出来る。

(02/07/04)
★★★★★ ★★



THRONES
(2000 / Kill Rock Stars KRS283)
gloom doom sludge rock

2000年にリリースした二部作の12"『WHITE RABBIT』『SPERM WHALE』をカップリングしたCD。
2作とも輪郭がぼやけたダークなサウンドで、ヘヴィ・ロックとは異なる重さでズズズと攻めていく。
どちらかといえば『SPERM WHALE』の方がエレクトロニックな印象を受けるが、基本路線は同じ。
古巣MELVINSと音楽性は異なるものの、狂気を孕んだ重低音サウンドという点では共通しており、中級以上のMELVINSファンなら納得のアルバムだ。
曲順を変えているが、本来『WHITE RABBIT』は「MANMTN」「Acrtis Venator」「Django」「Obolus」、『SPERM WHALE』は「Nuts And Berries」「The Anguish Of Bears」「Ephraim」「Oso Malo」。
「Django」は言うまでもなく『続・荒野の用心棒』テーマのカヴァー。
CDはラスト「Obolus」が終わった後、延々と虫の鳴き声が収録されている。最後にオチが付くのかと思ったらそのままスッと終わってしまう。
2002年春のツアーでは打ち込みをバックに一人でベースを弾いていたらしい。

(02/07/03)
★★★★★ ★★★



THRONES / MEN'S RECOVERY PROJECT / TOWEL / FASHIO
TODAY THE PLANET... TOMORROW THE WORLD
(1997 / Thin The Herd TTH-1)
gloom rock

4バンド参加のコンピレーション。
THRONESはRESIDENTSの「Easter Woman」をエレクトロ調でカヴァーしている。
本作の時点では『Thin The Herd』レーベルから三枚組アルバムを出す予定だと告知されているが、それは実現しなかった。
現在THRONESの曲は『DAY LATE, DOLLAR SHORT』で聴くことが出来る。

(05/09/30)
★★★★★ ★★



DAY LATE, DOLLAR SHORT
(2005 / Southern Lord SUNN39)
gloom doom sludge rock

これまでリリースしてきた「Reddleman」「Senex」「The Suckling」3枚の7"のAB面全曲に加え、コンピレーション提供曲、未発表曲などを全19曲収録した集大成CD。
ドゥームもスラッジもエレクトロニカも呑み込んだ、それでいていずれとも異なる、ユニークなサウンドを一気に聴くことが出来る。
シングルで聴くよりも、まとめて聴いた方が衝撃度が高く、ジョー・プレストンというミュージシャンの凄みを発揮。
本作がリリースされたことで、もはや一連の7"はコレクター・オンリー向けとなってしまった。
『一日遅れ、一ドル足らず』という邦題つき。

(05/09/30)
★★★★★ ★★★★