MONSTER MAGNET
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SHRAPNEL (pre-MONSTER MAGNET)
Combat Love b/w Hey
(1979 / Salute Records PROMO7006)
glam punk / metal

デイヴ・ウィンドーフとフィリップ・カイヴァーノがMONSTER MAGNET結成前に組んでいたポップ・メタル/パンク・バンドのデビュー7"。
後にTHE RAMONES、MISFITS、MASTERS OF REALITY、SPEEDEALERなどを手がける名プロデューサー、ダニエル・レイがダニエル・ラビノヴィッツ名でギターを弾いている。
デイヴ・ヴォクト(ベース)、ダニー・クレイトン(ドラムス)という編成。
THE RAMONESを彷彿とさせるメロディアスなNYパンクをプレイしているが、どちらの曲もインパクトなし。
'77年頃からニューヨークのクラブ・シーンで活動しながら成功を掴むことのなかったのも、本作を聴けば仕方ないような。

(06/11/24)
★★★★



SHRAPNEL (pre-MONSTER MAGNET)
Go Cruisin' b/w Way Out World
(1981 / Salute Records S.L.003)
glam punk / metal

2年のブランクを置いて、2枚目の7"。
メンバーは前作と同じで、悪い意味でポップ色が増している。
実質自主制作盤で、現在ではプレミアが付いているが、その価値はない。

(06/11/24)
★★★★



SHRAPNEL (pre-MONSTER MAGNET)
SHRAPNEL
(1984 / Elektra 60281-1-B)
glam punk / metal

5曲入りミニアルバム。
さらに華もキレもないグラム・メタル色が加わり、QUIET RIOTかTWISTED SISTERの線を狙ったようなゲイリー・グリッターのカヴァー 「Didn't Know I Loved You (Till I Saw You Rock'n'Roll)」もパッとしない。
後のMONSTER MAGNET、そしてダニエル・レイの活躍のルーツとして貴重な作品ではあるが、あくまで資料的価値のみ。
本作はメジャーから出ただけあり、中古盤屋で安く見かけることもある。

(06/11/24)
★★★★



LOVE MONSTER (pre-MONSTER MAGNET)
LOVE MONSTER
(2004 / Wrong Way WWR-001)
space / doom / sludge

1988年にレコーディングされたMONSTER MAGNETの前身バンドのデモ音源をCD化。
coming soon。

(--/--/--)
★★★★★ ★★



MONSTER MAGNET
MONSTER MAGNET
(1990 / Glitterhouse GRCD123)
space / doom / sludge

「Lizard Johnny b/w Freak Shop USA」「Tractor b/w Murder」という初期2枚のシングルに新曲2曲を加えた全6曲入りデビュー・ミニ・アルバム。
メタル化したHAWKWINDに強烈なグルーヴを加えて発狂したようなサウンドはとにかく味が濃い。
デビュー音源ということもあり未整理な部分もあるが、それがドロドロした混沌を生み出している。
全身麻酔から目が醒めるときのようなどんよりした気分が最高。

(99/03/21)
★★★★★ ★★★★



MONSTER MAGNET
SPINE OF GOD
(1992 / Caroline CAROL1718-2)
space / doom / sludge

'98年の『POWERTRIP』以降はすっかり垢抜けたところも聴かせる彼らだが、1stフルレンス作は極濃。
異論はあるだろうが本作を彼らの最高傑作と推したい。名盤。
GRAND FUNK RAILROADの「Sin's A Good Man's Brother」をカヴァーしている。
「Nod Scene」「Snake Dance」はデビュー・ミニ収録曲の再演だが、残念ながら一歩劣る仕上がりだ。
日本未発売ながらMONSTER MAGNETを語る上で、いやヘヴィ・ロックを語る上で欠かせない重要なアルバム。聴くべし!
2006年4月にジャケットを一新、ボーナスとして「Ozium (demo)」を加えて再発された。

(99/02/28)
★★★★★ ★★★★★



MONSTER MAGNET
25... tab
(1993 / Caroline CAROL1471-2)
space / doom / sludge

『SPINE OF GOD』以前にレコーディングされていた作品だが、あまりに非コマーシャルな内容のためリリースが躊躇されていたもの。
全編フリークアウトしたトリップ・ミュージックで、32分に及ぶ「Tab...」のヴォーカルは呪文を唱えるような「あぁ〜あ」というもの。
ある意味超強力なアルバムなのだが、『POWERTRIP』のキャッチーな路線とは180度異なっているので要注意。
最後にノー・クレジットで2ndシングル/ミニから「Murder」「Tractor」が収録されている(収録されていないヴァージョンもあるらしいが未確認)。
2枚組アナログ盤は666枚の限定プレス。
2006年4月にジャケットを一新、ボーナスとして「Spine Of God (demo)」を加えて再発された。

(99/06/25)
★★★★★ ★★★



MONSTER MAGNET
SUPERJUDGE
(1993 / ポリドールPOCM1031)
space / doom / sludge

メジャー『A&M』と契約しての第一弾アルバム。
HAWKWINDの「Brainstorm」をカヴァー、ウィリー・ディクソンの「Evil (Is Going On)」はCACTUSヴァージョンを下敷きにし、「Twin Earth」ではCAPTAIN BEYOND「Mesmerization Eclipse」のフレーズを用いるなど、70年代ロックからの影響を巧みに消化。90年代スタイルに再構築している。
そんなクレバーな手法と"歌える"コーラスのせいで「売れ線狙い」と批判されることも少なくない彼らだが、メジャーであることとストーナーであることを矛盾なく両立させ、優れたアルバムをリリースしている事実は驚嘆に値するだろう。
「Evil」「Twin Earth」「Cage Around The Sun」と3曲シングル・カットがあったことからも、本作の"メジャー度"が窺える。
初心者は本作か『POWERTRIP』を最初に聴くといいかも。
1999年8月の初来日公演にあわせてリリースされた"ツアー・エディション"(POCM2107)にはシングルB面曲だった「Nod Scene (live)」「Snake Dance (live)」 「Medicine (live)」が追加収録された。

(99/06/25)
★★★★★ ★★★★



MONSTER MAGNET
DOPES TO INFINITY
(1995 / ポリドールPOCM1112)
space / doom / sludge

前作の聴きやすさと初期のストーナー・グルーヴが融合したアルバム。
前半3曲「Dopes To Infinity」「Negasonic Teenage Warhead」「Look To Your Orb For The Warning」は比較的聴きやすく、シングルにもなったが、後半、特に「Theme From Masterburner」「Ego, The Living Planet」などのインストではトリップ感漂うサイケ・ドゥーム・サウンドを堪能させてくれる。
本能に身を委ねればこの上なく"気持ちいい"アルバムなのだが、前作と較べてコマーシャルではなかったようで、セールスもワンランク落ちたらしい。
それでもマニア間での人気は高い1枚である。
1999年8月の初来日公演にあわせてリリースされた"ツアー・エディション"(POCM2108)にはシングルB面曲だった「Eclipse This」 「Negasonic Teenage Warhead (live)」が追加収録された。

(99/06/25)
★★★★★ ★★★★



MONSTER MAGNET
POWERTRIP
(1998 / ポリドールPOCM1251)
rock'n'roll / space / doom

ファイアー!アンチクライスト!マネー!ギャル!
ラスヴェガスで曲作りが行われた最新作は、ゴージャスなアルバムに仕上がっている。
「Powertrip」「See You In Hell」など派手なナンバーが多く、陰湿なスラッジ感はほとんど感じられない。
ミニ『MONSTER MAGNET』に収録された「Tractor」が再演されているが、はるかに派手にスケールアップされており、両ヴァージョンを較べてみると彼らの変貌ぶりが分かるだろう。
そんな一方で「Bummer」「Atomic Clock」と70年代臭を残したヘヴィ・ナンバー、インスト「Goliath And The Vampires」を収録するなど、手堅いアルバムでもある。
そんなあたりがまたコアなマニアから非難を受けるのだが、これだけ完成度の高いアルバムを突きつけられたら文句は言えない。
本作を足掛かりに彼らはAEROSMITH、MARILYN MANSON、IRON MAIDENと大物のツアー・サポートを続け、セールスはアメリカだけで50万枚を突破した。
なお本作の前後に彼らはイギー・ポップ、そしてDEPECHE MODEトリビュート・アルバムに参加している。
1999年末に「次はドロドロスペースロックのEPを出すんだよ!」と宣言していたが、結局それは実現せず。
1999年8月の初来日公演にあわせてリリースされた"ツアー・エディション"(POCM1279/80)にはシングルB面曲だった「Big God」 「Kick Out The Jams」「The Game」と6曲入りボーナス・ライヴCD『VIVA LAS VEGAS』(1999年1月23日、ラスヴェガスのThe Jointで収録)が追加収録された。

(99/06/26)
★★★★★ ★★★★



MONSTER MAGNET
GOD SAYS NO
(2000 / ユニバーサル UICA-1002)
rock'n'roll / space / doom

前作『POWERTRIP』の音楽性をさらに一歩進化させ、スラッジとポップ、ドゥームとゴージャスという矛盾を見事に1枚のアルバムで体現してしまったアルバム。
総帥デイヴ・ウィンドーフの頭脳のひらめきと柔軟さは"天才"と呼んで過言ではないだろう。
「Heads Explode」「Kiss Of The Scorpion」のような派手でキャッチーなナンバーがある一方で、デルタブルースばりの泥臭いスライドをフィーチュアした「Gravity Hell」なども収録されており、しかもいずれも楽曲としての完成度が高い。
最後のチャカポコ打ち込み「Take It」も効果を出している。
ウジュルウジュルという膿汁スラッジを期待すると肩透かしを食らうかも知れないが、その業の深さがサウンドに計り知れない奥行きを持たせている。
ウィンドーフのインスピレーションに富んだ音作りが芸術の域に達した。

(00/09/19)
★★★★★ ★★★★



MONSTER MAGNET
GREATEST HITS
(2003 / A&M 0602498081952)
rock'n'roll / space / doom

『A&M』との契約終了にあたって編まれたコンピレーション盤。二枚組。
"グレイテスト・ヒッツ"と銘打つ以上仕方ないのだろうし、音楽そのものは最高なのだが、初期の曲は皆無。
『SUPERJUDGE』から1曲、『DOPES TO INFINITY』から3曲、『POWERTRIP』から6曲、『GOD SAYS NO』から5曲という選曲はかなり偏りがある。
「Tractor」は『POWERTRIP』からのヴァージョン。
ボーナス・ディスクにはアルバム未収録曲4曲とビデオ・クリップ8曲を収録。
「Untold」はシングル「Face Down」B面曲。
「Big God」はシングル「Space Lord」B面、EP『LET IT RIDE』、『POWERTRIP』日本盤ツアー・エディションに収録されていた曲。
「Into The Void」は『NATIVIYY IN BLACK Vol.2』に収録されたBLACK SABBATHカヴァー。
「I Want More」は『GOD SAYS NO』ヨーロッパ盤に収録されていた曲。
ビデオ・クリップの数々を見ることが出来るのは嬉しいが、2003年というリリース時期のせいもあってか、CD-ROM形式というのが微妙。
出来ればDVDで出し直して欲しいのだが。
ジャケットも『POWERTRIP』アートワークをそのまま流用したもので、やる気なし。

(06/11/24)
★★★★★ ★★



MONSTER MAGNET
MONOLITHIC BABY!
(2004 / SPV 092-6943L CD LTD)
rock'n'roll / space / doom

coming soon。

(--/--/--)
★★★★★ ★★★★